アクセシビリティ

目を閉じても、使えます

ミミセカは、目の見えない人と見えにくい人が「写真を楽しむ」ために生まれました。特別なモードはありません——ふつうに使うことが、そのままそうなっています。
ここに書いてあるのは、いまはシアのこと。ルペは公開のときに書き足します。

撮って、保存する。
それだけで、写真に言葉がつきます

むずかしいことは要りません。シャッターを押すと、その瞬間から写真の説明が作られ、すぐに声で流れます。説明は写真そのものに書き込まれるので、写真アプリの中でも、送った先でも、言葉が消えません。

撮る

カメラを向けて、シャッター。画面のボタンでも、iPhone の音量ボタンでも。VoiceOver がボタンを読み上げ、圏外でも撮影は止まりません。

聴く

何が写っているかを、事実だけで短く説明します。「白いマグカップと、窓からの光」——そのまま聴けます。

保存する・送る

説明は代替テキスト(ALT)として写真に埋め込まれ、写真アプリに保存されます。X に投稿すれば ALT が自動で添えられ、家族に送れば相手の VoiceOver が読みます。

ミミセカを閉じたあとも、写真アプリの中で

埋め込まれた説明は、iPhone 標準の写真アプリの「キャプション」になります。写真を選ぶと VoiceOver がその説明を読み上げるので、どの写真かが、開かなくてもわかります。

そして、写真アプリの検索に「縁側」や「湯呑み」と入れれば、その写真が見つかります。撮った日を思い出せなくても、言葉で探せる——見えない人にとって、写真の山から一枚を探し出す方法が、これで初めて手に入ります。

物語を作ることも、話すことも、あとから好きなときに。撮って、保存するだけでも、ミミセカはちゃんと役に立ちます。

撮るときの合図は、声と、指で

ファインダーを見なくても、いま何が起きたかがわかるように。撮影の画面では、合図を指先の振動で返します。音を出しにくい場所でも、画面が見えなくても、手の中で伝わります。

声で数えるタイマー

タイマー撮影は「5秒後に撮影します」と告げてから、「3、2、1」を声で数えます。自分も写りたいとき、画面の数字が見えなくても、いつシャッターが切れるかがわかります。指先にも一秒ごとにひと拍、最後の一拍だけすこし強く——目を閉じたまま、自分の写真が撮れます。

設定をかけた・外した
フラッシュ、タイマー、録音、ポートレート、色合い、ハイコントラスト、位置情報——かかったら二拍、外れたら一拍。いまどちらの状態かが、見なくてもわかります。
シャッター・ピントの固定
押した瞬間に「始まる」のひと押し。長押しでピントと明るさを固定したときも、同じ拍で応えます。
ズーム・明るさ・ぼかし
指でなぞるスライダーは、端まで来ると壁に当たったように止まり、ズームは 1 倍でかすかに引っかかります。目盛りを見ずに戻せます。
場所がわかった
撮影地の名前がわかった瞬間、小さくひと拍。何もわからなかったときは鳴らしません——「無い」を「見つけた」と同じ手ざわりで返さないために。
保存・撮り直し
撮った直後の確認では、保存は「始まる」の拍、撮り直しは「止める」の硬い拍。説明ができあがると、完了の合図が一度だけ届きます。

合図はすべて意味ごとに決めた語彙で、画面が変わっても同じ意味には同じ拍を使います。指が覚えられるように。

VoiceOver で、はじめから最後まで

撮影、写真との対話、物語を書く、本棚をめくる、QRコードで贈る——すべての操作が、画面を見ずに完結します。読み上げの順番、説明、操作のヒントは、画面ごとに設計してあります。

iPhone の VoiceOver をオンにするだけ。ミミセカに「視覚障害者向けモード」はありません。見える人と見えない人が、同じ画面で、同じことをできるように作っています。

読み手に合わせて、語り方を変えます

ひとくちに「見えない・見えにくい」と言っても、届く言葉は人によって違います。はじめの1分の質問で、語り方があなたに合います。

人生の途中で、視力を失った方
色や光の記憶を呼び起こす言葉で語ります。「夕焼けのオレンジ」が通じる読み手です。
生まれたときから、見えない方
視覚の言葉に頼らず、音・手ざわり・温度など、目以外の感覚に訳して語ります。
弱視・ロービジョンの方
見えている部分を手がかりに、見えにくい部分をそっと補って語ります。

嘘をつかない説明のために

目で確かめられない読み手にとって、説明の正確さは信頼のすべてです。ミミセカは AI が書いた文章をそのまま出しません。「写っている事実だけを語っているか」を検証する工程を通してから届けます。

写真に写っていない音や匂いを勝手に語らない。物や人の気持ちを断定しない。見えない人に届く言葉は、見える人にとっても正確な言葉です。

目のほかにも

  • 文字の大きさ — iPhone の設定に連動して大きくなります。拡大しても操作が画面の外にこぼれないように組んでいます。
  • コントラストとダーク表示 — ハイコントラスト表示に対応。色だけで意味を伝える場所はありません。
  • 朗読の手ざわり — 朗読に合わせて端末がそっと震え、文の切れ目や声の起伏が指に伝わります。耳と肌の二重化。強さは選べ、いつでも切れます。
  • 朗読中も本文が見える — 音声だけに頼りません。聴きながら読めます。
  • 背景再生・ロック画面 — 画面を消しても朗読は続き、ロック画面から操作できます。
  • 受け取る側に、アプリは不要 — QRコードやリンクの朗読ページも、スクリーンリーダーで読める作りです。
  • 動きを減らす — iOS の「視差効果を減らす」への対応は、まだ画面ごとに確認中です。正直に、未対応と申告しています。

App Store の「アクセシビリティ」欄には、実際に確認できたものだけを申告しています。確認していないものを「対応」と書くことは、このアプリの最初の約束に反するからです。

いま、目の前を知りたいときは(今後のリリース予定)

ミミセカ ルペ 近日公開

姉妹アプリ「ルペ」を準備しています。カメラをかざすだけで、目の前の文字や様子をその場で声にするアプリです。時刻表、値札、郵便物、薬の説明書——文字は正確に読み上げ、長押しで一文字ずつのスペルアウトに。画面は「黄色は触れる場所、白は読む場所」と、色覚・ロービジョンの見え方から配色しています。

シアが「残す」ためのアプリなら、ルペは「いま知る」ためのアプリ。公開の時期は、このページでお知らせします。

写真を見て楽しむ体験を、
見える人だけのものにしない。
——もともと、そこから始まったプロジェクトです。

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